【2026年下半期】アジアの音楽フェスティバル&レイヴまとめ

夏の終わりから年末にかけて、アジアの野外シーンは途切れない。
ソウルのプロモーターが山へ持ち出すキャンプイン、ウランバートルのスタジアムを埋める巨大レイヴ、ヒマラヤの高地で初開催されるギャザリング、バリの高地のエコファーム、そして香港のオープンエアの10周年。

東アジアから東南アジア、南アジアまで、TECHNO JAPAN が厳選したアジアの音楽フェスティバル&レイヴ14選を紹介。日本から2〜6時間のフライトで届くフロアばかりだ

Fingerprints Summer Camp

Fingerprints Summer Campのメインステージ

ソウルを拠点にテクノ・ハウスのパーティーを重ねてきたプロモーター、Fingerprints によるキャンプ型の野外編。都市のフロアで鍛えたブッキングの感覚を、夏の終わりの山へそのまま持ち出す3日間だ。詳細は Instagram で告知されていくスタイルなので、動くなら公式アカウントを追うところから。

Fingerprints Summer Camp

Goseong, South Korea

LINEUPJuan Atkins, Jesse You, Hansy, HearThug, Huerta, Jimin, Jucid, J.U.N.E, KWON, Kimgundi, Kyuchan, levolant, Lyumin, Marcus L, Mihak, Mimiq, NUSNOOM, Oriana, RAILROAD MAN, Riskii, SEOD, Shinyoung, SINAHILL, Siot, Soyo, Sunday Lee, Sunghoon, Xanexx, YUSEOKH

KHARKHORUM Festival

KHARKHORUM Festival 2026のメインステージ

モンゴル最大級の野外エレクトロニック&ビジュアルアート・フェスティバル。第4章にあたる今回のテーマは「TIME」で、ウランバートルの中央スタジアムに「アジア最大」を掲げる全長300mのステージを組み、ライトとインタラクティブなメディアアートで360度のパノラマ空間をつくるという。今回はエレクトロニック・ミュージック系メディア Mixmag Lab との初協業も発表されている。草原の国のレイヴシーンが、国際的な規模へ踏み出す瞬間だ。

KHARKHORUM Festival

National Sports Stadium

LINEUPKasablanca, 8Kays, Bodikhuu, Biliguudei, DOTT, OUISAMM

Thevault_Rave

台湾のレイヴクルー Thevault によるクローズドな一夜。今回の「V4ULT$YNDR0M」は、30年間封印されていた地下金庫を限定的に開き、フロアへ転用するという告知だ。会場の場所は公開されず、入場は公式フォームで登録した200人だけ。定員に達した時点でフォームは閉じられる。廃墟ビルでのレイヴ「URBAN LEGEND」を仕掛けてきたクルーらしい、場所そのものを主役にする設計。行くなら告知を見た瞬間に動くタイプのパーティーだ。

Thevault_Rave

Secret location · 完全ゲストリスト制・200人限定

TOR festival

TOR festival 2026のメインステージ

ソウルから南へ、京畿道安城のキャンプ場を舞台にしたキャンプイン。8月最後の週末にテントを張り、ハウスとテクノで夏を締めくくる構成だ。韓国の野外シーンはこの夏、こうした中規模のキャンプイン・レイヴが同時多発的に立ち上がっており、TOR はその流れのひとつとして押さえておきたい。

TOR festival

Geumgwang Campsite

LINEUPAP CALYX, Jetset Trash, K.O.P. 32 (Live), Mars Parck, Marcus L, m.bience, NOVA ANIMUS, NUSNOOM, PanVesy, Siot, Sol, Stann Lumo, Suman, Urim, Woojoossi

ĀKĀŚA

マラヤの高地ラダックで初開催されるギャザリング。名前の「アーカーシャ」はサンスクリットの「空(そら/くう)」で、地・水・火・風・空の五大のバランスをテーマに掲げる。音楽は3ステージ構成で、フォークトロニカからエレクトロニカ、ダウンテンポ、現地の伝統に根ざした音まで。ラインナップにはドイツの Fejka、イランのハンドパーカッション奏者 Mohammad Reza Mortazavi、そして日本から Gonno、Tresor レジデントの Chloe Lula、ラダック出身の Ruhail Qaisar が並ぶ。音楽と並走する静寂のプログラム「Stillness」も用意され、踊ることと止まることを同じ重さで扱う設計だ。


ĀKĀŚA

Karu, INDIA

LINEUPAAGUU x DJ Voices, Anhad + Tanner, Chloe Lula, Curtain Blue, Dareebi, Discokid, Dotdat, Fejká, Gonno, Julie Marghilano, Kaleekarma, Kohra, Komorebi, Marius Bo, Mohammad Reza Mortazavi, Monophonik, Nida, Qareebi, Raj, Ruhail Qaisar, Sarva, Sheral, Sickflip

Zhao Dai On Leave

Zhao Dai On Leave 2025のダンスフロア

北京のクラブ「招待所 Zhao Dai」が2020年に立ち上げた、中国最大級のビーチサイド・エレクトロニック・フェスティバル。クラブのコミュニティごと海辺へ「休暇」に出るというコンセプトで、河北省の海岸にフロアが立つ。今回で6回目。例年は5月の定番だったが、2026年は初秋の9月へ開催時期を移してきた。中国アンダーグラウンドの現在地を体で知るなら、まずここだ。

Zhao Dai On Leave

Aranya Golden Coast

LINEUPAlex Neri, Astral Travel, C.ru.z, Charlton, Danya, Dold, Jesse You, Lamache, Nathalie Seres, Shakolin, Soyo, Ate Autumn, Chouchou, FRUITYGROOVE DJ Collective, Jiahao, Kaize, KETU, Meixing, Mohemann, Naxin, Queenie, run, Spacereturn, Sunmeng, Sunyoung, Susu, T.K.L, Wu Zhuoling, 吕志良, 裸儿 &amp · 郑皓中

TRICO

会場となるHigh 1 resort

TRICO は「TRIP IN COSMIC」の略。江原道の山あい、スキーリゾートとして知られる High1 を舞台に初開催される新しいフェスティバルだ。標高の高いリゾートの初秋という条件は、韓国の野外カレンダーの中でも独特のロケーション。初回のフェスにしか無い空気を狙うなら候補に入る。

TRICO

High 1 Resort, KOREA

LINEUPAntwork, chukimaandal B2B Zorba, Deepmind, FFAN, Jama, Juncheol, Kibum, Kugel, Mimiq, Minkyu, Scøpe, Siot, Sunghoon, Xanexx, Yeonjun

KAJE Arts & Music

会場となるbali島のBagus Agro Pelaga

バリの宇宙観で山側の聖なる方角を指す言葉「KAJE」を冠した、初開催のギャザリング。会場はバリ島中央高地にある18ヘクタールの現役エコファーム Bagus Agro Pelaga で、アグン山・アバン山・バトゥール山を望む。ブッキングは国際ツアー回路ではなく、ほぼアジアのアーティストで固める「Asia-first」を明言。昼はライブ、アンビエント、ディスコ、インドネシアのレアグルーヴ、日没からは日の出までハウスとテクノが続く。人数を絞ったブティック設計で、ビーチクラブとは別のバリを見せる企画だ。

KAJE Arts & Music

Bagus Agro Pelaga

LINEUPAden, Aditya Permana, Archie, Blackdog, Danika, Danny Satria, Daytime Dancing, Denny Millers, DJ Maria., Gero, Hammy, Jonathan Kusuma, Mislav, Mr.Ho, MSY, Noor, Ouissam, Ridwan, Sunju Hargun, Sunset Arrival, Yoyo, Zoot

PROMPT

PROMPT 2025のメインステージの様子

韓国・江原道の北部、華川で開かれるエレクトロニック・ミュージック・フェスティバル。秋の連休シーズンの山あいという設定で、ソウルのシーンから少し距離を置いた場所に人が集まる。詳細は Instagram での告知を確認したい。

PROMPT

Homesari camping site

LINEUPccb, ComaRobot, DJ Jinwook, Haemi Park, Hii., K.O.P. 32 (Live), NON IDENTITY, Pseudobaul, Radio Revolution, Zoonpark

GAIA Festival

GAIA Festival 2025の様子

ヒマラヤ山麓、ビアス川沿いの村ライソンで開かれる2日間のギャザリング。5つのステージに50組以上のアーティストが出演し、音楽と並んでアート、ウェルネス、川辺の儀式までをプログラムに組み込む。10月のこの土地は日中18〜22度、夜は12度前後。ĀKĀŚA と合わせて、インドの山岳フェスがひとつのシーンとして立ち上がりつつあることを示す開催だ。

GAIA Festival

Neeralaya, INDIA

DIAGE Festival

タイを代表するデジタルアート&エレクトロニック・ミュージックの祭典。パフォーマンス、展示、教育の3本柱で構成され、2023年のデビュー以来、Nonotak、404.Zero、Nosaj Thing & 真鍋大度、Caterina Barbieri、黒川良一といったオーディオビジュアルの最前線を招いてきた。2026年はバンコクのクリエイティブ拠点 Cloud11 での開催。音と映像の実験場として押さえておきたい2日間だ。

DIAGE Festival

Cloud11, Thailand

LINEUPAHIVAR, CLUB MASCOT, JPBS, KOICHI SHIMIZU, MARMOSETS, MR.Z &amp · JERRY BLUEBERRY, NOLENS.VOLENS, SOUP SNAKES, STYLISH NONSENSE, THANACHAI UJJIN

Shi Fu Miz

2026年3月に開催されたShi Fu Mizの様子

香港を代表するオープンエア・フェスティバルが、10周年を迎える。ランタオ島の梅窩ビーチで始まり、長洲島で6年、そして現在は新界・元朗のライチ林に囲まれた広大なエコパークへ。昼12時から翌朝4時まで、デイからナイトへ切れ目なく続く一日は、この10年で香港のシーンが育ててきたものの縮図だ。都市の密度から30分で抜けられる香港ならではのロケーション感覚も含めて、一度は体験したい。

Shi Fu Miz

Tai Tong Organic EcoPark, HONG KONG

LINEUP0159, 52/F (Ashui), 10 Years of Ice Cream Sundays (Muto &amp · Toppings), 10 Years of UNKNWN (Emel), Abyss (Angelika), Chaotic Pavilion (Maximelah &amp · Saint Bernard), Chez Damier, DJ Maria., Dr. Rubinstein, Dream 2 Science Live, Elli Arakawa, Feed the Dragon (Hocknell, MMEE, Mengzy, Katna ), Finsent C, Guido Balboa &amp · Youry, Mo-Shi &amp · Leon (FR), Mamie’s, Mansai, Melodies International, Mr. Ho, Oil Soundsystem (o0.PiPi &amp · Jascer), S2 (HØRǍÇÍÒ, GONG!, 1908 &amp · JOESNOTDEAD), Taku Hirayama, Tempo Contato (Kirby Anderson), Xiaolin Live, Yadin Moha

Mycelium Festival

Mycelium Festivalの会場の様子

チェンマイの北、チェンダオのジャングルのアートキャンプで開かれる5回目の開催。バンドのライブを軸にしたメインステージ、朝から夕方まで DJ が回すジャングルステージ、サイトランス、そしてアンビエントと実験音楽のグラウンディングステージという4フロア構成で、音楽とアートの「菌糸(Mycelium)」的なつながりを掲げる。タイ北部のオルタナティブなコミュニティの空気を、深く浴びられる3日間だ。

Mycelium Festival

Tiger Jungle Art Camp, Thailand

LINEUPBasajan, Cola Ren, Donna Leake, Dott, Elaheh, Jirus, NTFOLK, OCCA, Rootsman Creation, Stylist Nonsense, Venn

Wonderfruit

WonderfruitのSolar Stage

東南アジアのフェスカルチャーを語るうえで外せない存在。2014年に始まり、パタヤ郊外の広大な敷地 The Fields に、音楽、アート、サステナビリティ、ウェルネス、ガストロノミーを横断する5日間の街が立ち上がる。140カ国以上から約2万5千人が集まる規模になった今も、大型フェスというよりひとつの実験都市に近い。2026年は例年より1週早い12月3日スタート。年末のアジアをこのフィールドで締めくくる、という選択肢は年々説得力を増している。

Wonderfruit

The Fields at Siam Country Club, Thailand

旅の前に / Before You Go

海外フェスは日程・会場の変更が国内より起こりやすい。渡航を決める前に必ず各公式チャンネルで最新情報を確認してほしい。国・地域によってはビザや入国要件、現地の決済事情も異なる。山岳エリア(ラダック、ヒマーチャル、チェンダオ、江原道)は朝晩の冷え込みが本格的なので、防寒は国内の秋フェスと同じ感覚では足りないことも。

最新のラインナップ発表・チケット情報は各公式チャンネルに加えて、TECHNO JAPAN の Instagram でも随時追っていく。アジアのどこかのフロアでお会いしましょう!