東京・日の出町の森林で、
夜通し踊るキャンプ型レイヴ
9月5日の昼に始まり、翌6日の昼まで、まる一日続く。東京・日の出町のおおばキャンプ村で、キャンプ型レイヴ「FOREST SOUND CAMP」が開かれる。立ち上げたのは、森で育ち、林学を学び、いまは東京のクラブシーンにいるクルーだ。
森で育ち、林学を学び、ダンスミュージックへ。
主催は、東京のクラブシーンでイベントを企画してきたUniversal Music Box/UMB。メンバーは、祖父がキャンプ場を営んでいた環境で育ち、幼い頃から森の中で遊び、木に触れて生きてきた。やがて高校・大学では林学を学び、いまはダンスミュージックカルチャーの中にいる。
幼い頃から親しんできた「森林」と、いま夢中になっている「音楽」。一見離れたこの二つを、自分たちなりの方法でつなげられないか。その問いから、FOREST SOUND CAMPは生まれた。
境界を越えて、混ざり合う。
掲げるのは、「森林と音楽の共存」。会場では、薪割りや、日田杉のうちわ、シルクスクリーンのTシャツ制作など、自分の手で触れてつくる体験が展開される。使われるのは、東京の森で育った木材「多摩産材」。木を使うことが、森を育て、使い、また育てるという循環につながっていく。
森林とダンスミュージック。遊びと学び。別のものとして捉えるのではなく、その境界を越えて混ざり合うことで生まれる可能性を探していく。音楽が好きな人も、自然が好きな人も、家族で訪れる人も。FOREST SOUND CAMPは、音楽をきっかけに森林との新しい関係をつくる実験だ。
同じ東京の、知らない東京へ。
会場に選ばれたのは、東京都の西端に広がる西多摩。地域の約8割を森林が占め、開催地の日の出町も、町域の7割以上が山林だ。
東京に暮らしながら、東京の森林を知らない。都心で育まれてきたダンスミュージックカルチャーを、同じ東京の森へ持ち込むこと。この距離を越えることが、開催地の選定そのものに込められている。
平井川の上流、林間のキャンプ場。
会場は、日の出町大久野、平井川の上流にある林間のおおばキャンプ場。昼にゲートが開き、夜を越えて、翌日の昼まで。都心のクラブの営業時間では区切れない長さの時間を、森の中で通しで過ごす。
森のフロアを、20組以上が昼から翌朝までつなぐ。
軸となるのは、Stones Taro、Guchon、そしてシカゴのフットワーク/ジュークの伝説的クルーTeklifeの一員であるJackie。UKガラージからゲットーハウス、フットワークまで、ベースミュージックとハウスを横断する顔ぶれだ。JUN INAGAWA、ライブセットのEL the BLUEを含む、LIVE2組とDJ20組超が名を連ねる。
音を支えるのは、英国VOID Acoustics。Tri Motionをメインに組まれたシステムが、キックの立ち上がり、ベースの深さと厚み、音の細かな輪郭を保ちながら、林間に立体的な音場をつくる。耳で聴くだけではなく、身体で感じる音が、森の闇の中で鳴り続ける。
INFORMATION
前売券は¥3,500、当日券は¥4,500。いずれも別途1ドリンク。
「東京に、こんな場所があったんだ。」
その発見が、ここにある。
