長野・木曽の森で、音楽とアートに浸る2年半ぶりの3日間

2013年の始動から、開催のたびに環境を変えながら、日本独自のレイヴカルチャーを世界へ発信してきたRe:birthが還ってくる。9月11日からの3日間、会場は長野・木曽のこだまの森キャンプ場。テクノ、ハウス、トランスを軸にした、総勢80組以上のギャザリングだ。

Re:birth Festival 2024のフロアの様子

Re:birthとは

2013年に始まった、Underground Music, Art & Technologyを掲げる野外フェスティバル。富津岬、採石場、高原リゾート、スキー場。さらには韓国、タイ・パンガン島、アメリカの皆既日蝕フェスティバルまで。その時々で異なる環境を舞台にしながら、日本独自のレイヴカルチャーを世界へ発信し続けてきた。

異なる環境でも、その場所の特性を活かし、様々なアーティストが集結することで唯一無二の空間が生まれる。それが、レイヴカルチャーの中でRe:birthが表現してきた「ギャザリング」の原点だ。約2年半ぶりの開催となる2026年は、新たな森へと向かう。

Re:birth Festival 2014のメインフロア

かつて多くのフェスが鳴った、木曽の山あいへ

会場は、長野県木曽郡木祖村のこだまの森キャンプ場。雄大な山々を背景に、神秘的な木々に囲まれたキャンプフィールドだ。かつて数々の野外フェスティバルが開催され、多くの音楽ファンに強烈な記憶を残してきた、日本の野外シーンの記憶が宿る場所でもある。

東京から車で約3時間、名古屋から約2時間。気軽に立ち寄れる場所ではないが、だからこそ、山々を抜けて会場へ向かう道のりから、フェスへの旅が始まっていく。コテージやキャビン、テント泊から近隣の民宿まで、3日間の過ごし方は幅広い。

こだまの森キャンプ場

海外11組、国内勢、そして16のライブバンド

海外勢の筆頭は、Rrose。匿名性と実験性を保ちながら、テクノの機能性と音響的な深さを追求してきた存在だ。クラブミュージックを、空間そのものを変化させるものとして捉えるその音は、深夜の森でこそ真価を発揮するだろう。そして、Wagon RepairやCobblestone Jazzを通じてテクノ/ミニマルの歴史に足跡を残してきたMathew Jonsonが、日本のシーンを長く牽引するSODEYAMAとB2B LIVEで臨む。ほかにもJohn Plaza、Domestic aka Ido Ophirら、11組の海外ゲストが名を連ねる。

Re:birth Festival 2024に出演したMathew Jonson

国内からは、90年代より独自の電子音楽世界を築いてきたKuniyuki、ヘヴィな低音とダブを唯一無二の世界観で鳴らすGOTH-TRAD、日本のレイヴカルチャーの歴史と現在を繋ぐRee.K、地下シーンを自在に横断するShhhhhら、日本を代表する面々。そこに主宰のKojiro、国内外で存在感を高めるRISA TANIGUCHI、DJ Yaziらが加わる。

さらに、Dachambo、Anbassaをはじめとする16組のライブバンドが生の音を重ねる。DJと生演奏を自由に行き来しながら、夜はファイヤーパフォーマンスが森の闇に交わっていく。

森の霧そのものが、スクリーンになる

今回の演出の目玉は、ドイツから来日するRE:SORB。空中に散布した大量のスモークと、木曽の天然の霧。その中に巨大なホログラムを映し出す「Infinity Hologram」と冠された3Dビジュアルパフォーマンスは、世界中で賞賛を集めてきた。

アートは総勢20組以上。バブルアートのOnchiやキャンドル、デコレーションが、森の奥に芸術空間を立ち上げる。音響は、Hiranya Access、Meta Audio、Wasshoi Soundら5チームが、領域ごとにフロアを支える。

INFORMATION

チケットは¥18,000。U25向けの券種も用意されている。
購入は公式の販売ページから。

知っている名前を目当てに訪れ、知らなかった音楽に出会う。
その偶然の連鎖こそが、このフェスティバルの魅力だ。